戸山翻訳農場

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2016年

8月

07日

asphalt アスファルト

ベンチを離れ、公園を出て歩き始めると、アスファルトの平らな海を渡った、ブロードウェイと五番街が合流しているところだ。『警官と讃美歌』

当時、アスファルトの舗装はまだ珍しかった。

 

雨でぬかるみデコボコになる土の道路と比べ、アスファルトの道は平坦で、「濡れると滑って転ぶ」などの苦情が寄せられるほどだった。『大草原の小さな家』で知られる作家ワイルダーは、初めて見たアスファルトへの驚きを、1894年にこう記している。

 

街の真ん中の地面が黒いもので覆われていて、車輪や蹄の音をみんな消してしまう。タールに似ているけど、パパは違うと言う。ゴムに似ているけど、そんなはずはない、ゴムだとお金がかかりすぎるから。女性たちが、シルクに身を包み、ひだのある日傘を差し、男性と連れだって、通りを渡る。彼女たちのヒールが路面にくぼみを付けるけれど、見ているまに、くぼみがだんだん盛り上がって、真っ平に戻る。まるで路面が生きているみたい。まるで魔法みたい。

 

世界初のアスファルト舗装は、1824年、パリのシャンゼリゼに敷かれた。現在のような継ぎ目のないものは、1870年代、ニューヨークの五番街などに敷かれた。最新技術のため費用がかかり、五番街の舗装は補修など維持管理費を計算するために使われた。

 

金のないソープィーが、金のかかるアスファルトを渡る場面である。

 

(図)1897年に舗装し直された五番街のアスファルト(1912年撮影)。

 

(有好宏文)