戸山翻訳農場

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寺山修司とO・ヘンリー

寺山修司の没後30年を記念して、2013年5月、『別冊 太陽』が「寺山修司: 天才か怪物か」を出した。歌人として、演劇人として、作家として、時代を挑発しつづけた寺山の軌跡が、豊富な証言と貴重な写真で構成されていて読ませる。引きつけられる。

そのなかに、思いがけなくも、O・ヘンリーが登場してくる。

 

演劇人としての寺山は、なによりもまず、劇団『天井桟敷』の主宰者として知られ、それがスタートしたのは1967年のことだったが、それよりもはるか前の1962年12月、寺山の書いた一幕劇「白夜」が、7日から13日まで、文学座のアトリエ公演として上演された。演出は荒川哲生。寺山の誕生日は、ウィキペディアによれば、1935年12月10日だから、この芝居の上演中に、寺山は26歳から27歳になったわけである。

この「白夜」が、なんと、O・ヘンリーの「すべて備えつけられた部屋」からヒントを得たものなのだった、びっくり。

 

その芝居は、最近も上演された。いやあ、まるで知らなかった。寺山の精神を受け継ぐ青蛾館が、没後30年を記念して初期の一幕劇を連続上演。2013年の1月から2月にかけての3日間が「白夜」だった。

舞台はニューヨークではなくて北海道、しかし、行方の知れなくなった恋人を追いかける男という設定は踏まえている。

 

O・ヘンリーの「すべて備えつけられた部屋」は哀愁ただようゴースト・ストーリー。農場員による詳細な作品解説ともども、ご賞味ください。(青山南 2013/06/18