月曜 14:45~18:00
木曜 16:30~18:00
金曜 18:00〜21:30?
青山南氏による作品概要を随時掲載!
こ、こ、これ、『吾輩は猫である』とそっくりじゃないですか! 文体も、言葉の選択も、展開も・・・もしかして、漱石の『猫』ってO・ヘンリーのMemoirs of a Yellow Dog のパクリ・・・?
農場はどよめいた。農場員たちの目がいっせいに輝いた。
寺山修司の没後30年を記念して、2013年5月、『別冊 太陽』が「寺山修司 天才か怪物か」を出した。歌人として、演劇人として、作家として、時代を挑発しつづけた寺山の軌跡が、豊富な証言と貴重な写真で構成されていて読ませる。引きつけられる。
そのなかに、思いがけなくも、O・ヘンリーが登場してくる。
農場員のひとりが寺山修司の『白夜』を読んで、すごいです、まんまです、と息せき切って飛びこんできた。寺山は、いったい、だれの訳で読んだのか? それとも原語で読んだのか? 農場員の報告を聞こう。(青山南)
「翻訳」が話題になると、きまって、「lost in translation」という言葉が引き合いにだされる。異文化をまるごと正しく移し替えるのは無理で、かならずなにかが失われてしまう、といった意味で理解されている。続きを読む